あるいは谷戸という余白

山の根三丁目。森を背負い、海岸へ自転車で10分、逗子駅へ5分。

条件のない、白紙の50坪。

ここはまだ、書かれていない。

あなたの家の、最初の余白として。

 

 

谷戸とは、山がその両腕でつくる、ゆるやかな窪みの名である。

山の根三丁目のこの土地は、北に池子の森を背負っている。

森が背中をやわらかく抱き、空は南東に向かってひらいている。

閉じているのではない。一方向にだけ開くという、慎ましい文法をこの場所は持っている。

森が後ろ盾になり、朝のひかりは正面から差してくる。土地にも、顔と背中があるらしい。

そしてここの顔は、一日のいちばん柔らかい時間のほうへ、静かに向けられている。

谷戸の風情とは、つまり、守られていることと、

見晴らしを持つことが、矛盾せずに同居している状態のことだ。

 

逗子駅まで、歩いて16分。自転車なら、5分。

ここでは距離は、メートルではなく「分」で数えられる。

逗子海岸までは約2KM、ペダルを漕いで10分の弧。

つまりこの家から世界までの隔たりは、いくつかの「漕ぐ」でできている。

徒歩16分という数字を、不便さの符牒と読んではいけない。

それは、駅前のざわめきがちょうど届かない、という意味だ。

16分は、谷戸が街に呑み込まれずにいるために要した、過不足のない余白なのである。

緑は、その16分の向こう側に、まだ緑を豊かに保っている。

潮騒は、向こうの方で鳴っている。

 

五十坪を超える敷地に、建築条件はない。

これは不動産の用語であると同時に、ひとつの自由風の名でもある。

土地はあなたに、何も命じない。

ただ土地の声に耳を澄ませれば、空が答えを持ってくる。

つまりこれは「書き込める」土地だ。

すでに書かれた物語を読まされるのではなく、あなた自身が著者になることを許された、白紙。

間取りも、窓の高さも、朝をどの部屋で迎えるかも、まだ何ひとつ決まっていない。

決まっていないということ。それが、ここでは贅沢の、もうひとつの名前になる。

建築条件なし。

駐車場は、計画次第ではあるが2台分は確保できる。

これは詩ではなく、散文の部分だ。

けれども暮らしというものは、詩だけでできてはいない。

2台の車が、緑の谷戸と、現実の速度で動く街とを、きちんと結びつけてくれる。

夢と段取りは、両方そろって、ようやく暮らしになる。

 

庭がある。

だから、ガーデニングという、ひどくゆっくりした賭けができる。

種を蒔く人とは、未来をうっかり信じてしまった人のことだ。

そして夕方、手を止めて、南東にひらけた空が藍へ沈んでいくまでを、ただ眺める。

谷戸の夕暮れは、すこし長い。

森が西日を一度濾すから、ひかりは柔らかく、ゆっくりと暮れていく。

緑に囲まれて暮らしたいと願う人にとって、この時間は、たぶん、ここを選ぶ理由のひとつになる。

 

halasho.

 

-まとめ-

・北に池子の森を抱く、山の根3丁目の谷戸。
・JR「逗子」駅までは徒歩で16分の距離でありながら、緑に囲まれた谷戸の風情を十分に感じられる。
・逗子海岸までは、約2KM。自転車で10分の距離。
・好きな家を建てる、50坪超の敷地で建築条件はなし。
・緑に囲まれて、生活したい方にはいい。
・プランによっては、駐車場を2台確保できる。
・庭でガーデニングを楽しみながら夕暮れ時を楽しむ。
・南東方向にひらけた景色を計画するプロセスは物語を紡ぐ。

物件種別 土地
土地権利 所有権
取引態様 売主

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