余白、という言葉があります。
普段、仕事や考え事をしていると、
すでに考え事がギュウギュウとひしめき合っていて
余白がすでにないときには、
やはり、思考がいい具合に動かないなと思う。
毎日見える景色も同じではないでしょうか。
目の前に家やビルが迫り、空の余白がないとどうしても息苦しくなる。
この物件を初めて見たときに感じたのは、
とにかく空が広くて、近いなということ。
場所は、小坪。
小坪というと小さな漁港のイメージが先行するのですが
ここは小坪からちょっと登ったところの高台。
しかも一番上の段という特等席。
バルコニーや屋上、家の窓からは
鎌倉と逗子をつなぐ山々が見えます。
手前には何もない。抜けがいい。
続いて、建物の話。
この物件は、いわゆるRC。コンクリートでできています。
RCの魅力ってなんだろう。
もちろん、その耐久性や強度など、
建築学や構造学的にすばらしい利点はたくさんあるでしょう。
でも、住む人の目線に立ったときに
素敵だなと思ったのは、
直線だけで構成された、シンプルでプリミティブな、幾何学的構図。
空とのコントラスト。すっきり、が心地よい。
もう一つは、木材や金属にはない、軽さ。
いやいや、コンクリートは重いでしょ、と
突っ込まれそうですね。
もちろん素材として、コンクリートは重いです。
でも、沖縄をはじめとする南国建築にあるように
石特有のカラリとした湿度の軽い感じ。
海と山の近い小坪には、とてもよく似合います。
ペンキで白く塗りなおしたら、さぞかしいい空気が流れるでしょう。
確かに時を感じさせる劣化はあります。
金属は錆びているし、伸び放題の雑草や、色あせたペンキは
その劣化を感じさせる。でも、リノベで蘇るのもRCならではなんですよね。
先に申したように、立地だけでも充分ポイントが高いので
建て替えてもいいし、リノベしてもいい。悩みます。
リノベするとしたら?
自分だったらこの抜けの良い2階を全てリビングにします。
シンプルで壁や梁の少ないのもRCの良さだなと。
中央の階段を残してぐるりと広いリビング。
さらにバルコニーもつなぐ。空と山と向き合えるリビング。
バルコニーからはさらに屋上に上がる階段をつけるのもいい。
屋上からは360度、誰にも邪魔されない特別な空間が生まれる。
外の塀は、植栽もとても素敵なんですが
前面道路を生かして、2台置けるのカースペースにしてもいいでしょう。
一階の庭はウッドデッキを敷いて、イスを二つ外に並べたいかも。
RC好きも、そうでない人も。
空と向き合える物件。ぜひ一度足を運んでみてください。
あ、最後に一つ。
この物件の2階から山を眺めていたときのこと。
初めて、巣に降り立つトンビを見ました。
ただそれだけ。だけど、そんな家、なかなかない。
物件種別 | 土地 |
---|---|
所在 | 逗子市小坪 |
交通 | JR横須賀線「逗子」駅 バス10分「小坪」停徒歩7分 |
土地面積 | 164.23㎡ |
土地面積(坪) | 49.67坪 |
建ぺい率 | 50% |
容積率 | 100% |
土地権利 | 所有権 |
地目 | 宅地 |
建物構造 | 鉄筋コンクリート造陸屋根2階建 |
現況 | 空家 |
築年月 | 昭和48年5月 |
施設 | 公営水道, 本下水, 都市ガス |
都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第一種低層住居専用 |
法令制限 | まちづくり条例, 宅地造成等規制区域, 景観法 |
取引態様 | 仲介 |
引渡日 | 相談 |
備考 | ■古家有り(登記簿 1階:63.40㎡/2階:31.70㎡) |
情報登録日 | 2021/06/06 |
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