個性は内部空間に潜在する

個性を出せるものって色々ある。
格好、髪の毛、車、家、走り方、喋り方、など
出したらキリがないほどそれぞれ人として持っているものは個性であることはわかる。
同じ個性ですね〜これからもよろしくお願いします!とは言わないだろう。
一緒にされたくないな、と思う。
またそれも個性。

建築学科を出て、リフォーム業、不動産業と渡ってきて、
たくさんのお部屋・インテリアを見てきているが、
これまたみなさんそれぞれであることがわかる。

そしてパブリックでの個性の出し方と、プライベートでの個性の出し方を分けていることがわかる。
外用の好きなお洋服や靴を履いて、帽子かぶって、ベッドで寝ることはない。
外では柄物や奇抜な色を着飾るけど、家では中学から使っているジャージとかで過ごすこともある。

部屋の中(インテリア)って、プライベート寄りの個性であり、
あまりパブリックになることはない。
だから、自分の世界観をそのまま活かせる場所という意味でもある。
人に見られないからこそのありのままの自分の居心地の良い空間。
好きなものを好きに配置して、色味や素材など集めていって。
今回の物件はまさにその感じ。
感覚がいい人の家って、自分の居心地が良い上に機能的にも配置できるセンスがある。
ペットもいるから、共生できる仕様に。

これが家本体そのものになると、変わってくる。

もちろん賃貸であるからという人もいるし、個性的な家はちょっと構造的に心配であるとかの意見がある。
個性を出してしまうと、建築費が高くつくからなのか、個性的な家を作りましたって意外と少ないなと思う。

もちろん、古民家を求めても、雨漏りしたり、傾いていたりしている物件も嫌だろうし、歪(イビツ)な作りの建物も住みにくいだろうし。
だからこそ、外側はしっかり作られていて耐震もしっかりしていて、その安全な内側で個性を遊ぶっていうのはいいですよね。

インテリアで、インテリジェンスも磨く。

インテリアって空間を個性で操作できる。
気も楽になるし、何より心や精神面の癒しにも繋がる。
ベッド空間、照明、リビングや食卓テーブルにまで。

この空間内では日常的に24時間、個性を唯一爆発できる安全基地である。

 

世の中もっと個を尊重してもいいのに、印象としてはなかなか潰されている感覚。
環境に馴染んでくれば個性も馴染むんじゃないかなと思うが、その感覚は根付いてないように思える。

でも、逗子や葉山界隈の住んでいる人たちを見ると個性を楽しんでいることが目に見えてわかる。
パブリック上でも個性を楽しむスタンスであり、それを互いに尊重し、そして特に干渉しない大人たちが多い。
この辺に住んでいると、その境が曖昧になってきて、それが逆に自分の個が尊重されたようで、居心地が良くなってくる。

家も居心地が良く、外に出ても居心地が良い。

これで、街と不動産と人がつながっていき、みな豊かになっていくのだと。

今回の物件のように家の中を好きなように遊べば、
心地よい空間の実現に誰もが近づけるんだと。それを象徴してくれました。

そんな物件。
預かりました。

nakamu-

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